De新人守護神・山崎康が涙の復活
「DeNA3-2阪神」(18日、横浜スタジアム)
5連敗中の5位・DeNAが接戦を制し、6試合ぶりの勝利を挙げた。2位・阪神は痛恨の暴投で連勝を逃し、勝率0・5156に。この日、首位・ヤクルトを下した3位・巨人は勝率0・5153と、わずか3毛差に迫られた。
DeNAは2-2の同点の八回、1死二塁から阪神の3番手・福原の暴投で二走の梶谷が生還し、勝ち越し。九回には、逆転負けした4日・巨人戦以来14日ぶりの登板となった守護神・山崎康晃(22)が福留、ゴメス、新井の中軸を打ち取り、35セーブ目を挙げた。
丁寧に帽子を取ってお辞儀をしてからお立ち台に上がった山崎康は涙を流していた。約2週間ぶりのマウンド。「あのー…休養のこともあったので、チームの皆さまにも本当に迷惑を掛けましたし、2週間何もできないっていう自分に本当に腹が立ったこともありましたし、本当に今日はいい一日になりました」と、時折声を詰まらせながら思いを口にした。
亜大からドラフト1位で入団。見事な復活登板で、新人の最多セーブは35に伸びた。「なかなか戦力としてチームの役に立てなかったので、本当に最後のハイタッチは気持ち良かったです。僕がマウンドに立つ時には、必ずいい状況、いいマウンドの準備をしてチームの勝利にしっかり貢献したいと思います」と、真っ赤な目で声を張り上げた。
待ちわびた守護神の復活に、中畑監督も興奮気味。「最後に山崎(康)らしさが戻って、きちっとした抑えができたんで、チームはこの勝利で少し落ち着くかもしれない。今日の勝利はすごくうちにとってデカいと思います。あと残り、頑張ります」と、闘志を全開にしてコメントした。