元トラ番記者が侍Jに阪神選手3人推薦
11月に日本と台湾で開催される野球の世界大会「プレミア12」の日本代表メンバーが近く発表される。正式決定を前に、デイリースポーツの元阪神担当・中田康博記者が3人の虎戦士を推薦する。
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寂しいッス…。これは、あまりにも寂しいですよ、小久保監督!先日発表された「プレミア12」の1次登録選手45人。阪神からの選出が藤浪1人とは…。
外国人頼みのチーム編成が問題?それは…耳が痛いです。しかしですよ、10年ぶりVを逃したとはいえ、ここからCSを勝ち上がり(予定)、日本シリーズで昨季のリベンジを果たして下克上達成(あくまで予定)となるチーム。代表選手が1人じゃ寂しい。てことで、最終登録メンバーへ、勝手に虎戦士を推薦させてもらいます。
小久保監督は投手陣に関して「専門職の人に入ってもらいたい」と話していました。これは野手にも言えること。ということで、まずは守備のスペシャリスト・大和ですね。
昨年はセ・リーグ外野手部門でゴールデングラブ賞獲得。ソフトバンクとの日本シリーズでの好守連発は、記憶に新しいところ。今季は上本の故障もあり二塁を守ることも多いが、もとは内野手とあって、こちらも安定した守備力を誇っています。そして足もある。
今大会は予選のほとんどが台湾開催。慣れない球場、対戦数の少ない相手。打力は重要ですが、守備力、機動力も大きな要素を占めると思うのです。内外野を守れて走力のある大和は、うってつけの選手と言えます。
2人目は、2年目の左腕・岩崎。今季はすべて先発で3勝10敗。が、この岩崎を中継ぎで推薦したいのです。
専門職じゃないじゃねーか!というツッコミもごもっとも。ただ、やはり彼の課題は3巡目以降の打者との対戦。試合終盤につかまることが多いのです。
逆の見方をすれば、腕が遅れてくる独特のフォームに対して初見で打ち崩すことは難しいということ。実際、立ち上がり3イニングに限定して見ると42回2/3を自責8(初回KOが1試合)で防御率1・69となるのです。
前述の通り、各国の選手との対戦数は少ない。となれば、短いイニングというシチュエーションで、岩崎という投手は大きな戦力となり得ると思います。
3人目は、やはり福留孝介ですね。今季はゴメスの不振もあり、一時は4番を務めて打線をけん引して、打率・280、20本塁打、76打点。ちょっと数字が物足りない?でも、思い出してください。06年のWBCを。準決勝の韓国戦の七回に見せた代打先制2ラン!
11月8日の開幕戦の相手は、その韓国。小久保監督も「韓国戦に勝たない限りはプレミアを制することはできないぐらいの重い試合になる」と話していました。そんな大一番で、福留は何かをやってくれる男です!
などと、長々とこじつけ論を展開してきましたが、彼らが侍のユニホームで躍動すれば、関西の野球ファン(とデイリースポーツの紙面)は大いに盛り上がります。最終登録メンバー発表の日まで、残りわずか。小久保監督、ぜび、ご一考をお願いします!(13~14年デイリースポーツ阪神担当、現NPB担当・中田康博)
【予想スタメン】(右)秋山翔吾(西武)
(二)山田哲人(ヤクルト)
(中)柳田悠岐(ソフトバンク)
(三)中村剛也(西武)
(左)筒香嘉智(DeNA)
(一)中田翔(日本ハム)
(指)森友哉(西武)
(遊)坂本勇人(巨人)
(捕)嶋基宏(楽天)
(投)大谷翔平(日本ハム)