小豆島が初V!瀬戸内の離島から甲子園へ

 「高校野球香川県大会・決勝、小豆島2‐1高松商」(3日、レクザムスタジアム)

 62年ぶり決勝進出の小豆島が、延長十二回の激闘を制して初優勝を果たした。

 1‐0の九回に同点に追いつかれたが、小豆島は延長十二回、2死一、三塁のチャンスで5番・石川生強内野手(2年)が決勝の中前適時打。投げてはエース左腕・長谷川大矩投手(2年)が6安打1失点で高松商の強力打線を振り切った。

 フェリーで駆けつけた応援団の期待に応え、長谷川は「イメージ通りの投球ができた。最高です」。殊勲打の石川は「必死で打ちました」と喜んだ。

 17人の選手(マネジャー含め部員19人)は全員が小豆島出身。2017年春に島内のもう一つの高校、土庄との学校統合が控える中での初優勝となった。

 香川1位校として、秋の四国大会(24日開幕、徳島)に初出場する。来春センバツ出場校選考の重要な資料となる大舞台だ。杉吉勇輝監督(32)は「このチームは力はないが、集中力は香川県で一番だと思う。1戦ずつ大事に戦いたい」と話した。瀬戸内の離島から、悲願の甲子園へ進撃を続ける。

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