巨人は５日、都内の読売新聞本社で会見を開き、福田聡志投手（３２）が野球賭博に関与した疑いのあることが判明したため、野球協約に基づき、コミッショナーに告発すると発表した。福田に野球賭博を持ちかけた税理士法人勤務という男性Ａ氏は、笠原将生投手（２４）の友人の知り合いであること、福田は笠原からＡ氏を紹介されたことも併せて明かされた。

　９月３０日、Ａ氏がジャイアンツ球場を訪れ、「福田選手の借金を取り立てに来た」と話したことから事態が発覚。本人に事情聴取をした上で、告発相当との判断に至った。

　笠原はＡ氏と麻雀仲間で、Ａ氏から野球賭博の勧誘も受けていたという。笠原は野球賭博については断っていたと主張しているが、Ａ氏が野球賭博常習者と認められた場合、Ａ氏との交際そのものが協約違反となる恐れがあり、球団は笠原についてもコミッショナーあてに文書で概要を報告したという。現在、笠原は福田とともに謹慎中。

　笠原は福岡工大城東高から２００８年ドラフト５位で巨人に入団。今季は２０試合に登板して０勝０敗で防御率６・１６。プロ通算７勝１敗１セーブ、防御率４・３４。