立命大・桜井が投打で勝利貢献

 「関西学生野球、立命大2-1関大」(14日、南港中央野球場)

 ドラフト上位候補の立命大・桜井俊貴投手(4年・北須磨)が、延長14回を1失点完投。さらに同点適時打も放つなど投打で勝利に貢献した。チームも春秋連覇に王手をかけ、15日の同カードで勝利すれば最終節を待たずして優勝が決まる。

 今年一番のデキと言っても過言ではなかった。ネット裏で見守った8球団22人のスカウトも桜井の真価を高く評価した。ドラフトを8日後に控えた最後のアピールとなる舞台で、直球の最速は自己最速を更新する150キロを計測。低めに集まる制球力と余裕すら感じさせたマウンドさばきは球数が200球を超えても崩れなかった。

 「今年一番だと思います。うまく力が抜けて、リリースの瞬間に力を入れるだけでボールが行った。延長14回でも疲れはまったく無く、9回を投げているような感じ」と明かした桜井。九回からはサヨナラのピンチと常に隣り合わせだったが「意外とピンチの時が楽しかったです」と言ってのける。

 昨オフから春にかけて食事方法を変え、体作りを意識するようになった。だが春先、体が大きくなったことに技術が追いつかず、投球フォームのバランスを崩した。そのため「短いダッシュを多めにして瞬発力を出した。それが下半身強化にもつながってボールも行くようになったのでは」と分析。体とイメージが徐々に一致してきたことで、プロのスカウトも目を見張るボールが投げられるようになってきた。

 後藤監督も「桜井さまさまです。調子が良くて1点は取られましたけど、以降は取られる気配がなかった」と絶賛。「明日は見守るだけです」と大学生活最後のリーグ戦優勝へ、エースの役目を果たした。

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