DeNA育成3位・田村は大学経て指名
「プロ野球ドラフト会議」(22日、グランドプリンスホテル新高輪)
DeNAが育成3位で関学大・田村丈投手(22)を指名した。田村は関大北陽高から関学大へ進学。昨秋、野球部を引退後、1年の留年を経て、来年3月に卒業予定という。
近年では東海大・菅野智之投手(現巨人)が、大学4年時に日本ハムから1位指名されながら入団を拒否し、翌年のドラフトで巨人入りするためにあえて5年目も大学に残った例はある。しかし田村の場合は通常の留年で、プロ入りする選手としては極めて珍しい経歴と言える。
今年は大学には所属していたものの、野球に関しては無所属。神戸市内のスポーツジムに通い、関学大野球部の練習でシート打撃に登板するなどして調整してきた。
身長185センチ、体重85キロ、右投げ右打ちの上手投げ投手。関大北陽時代に甲子園出場はなく、関学大でも通算0勝2敗。アマチュアではほとんど実績を残せなかったが、プロ入りへの夢をあきらめきれず、入団テストを2年連続で受験。昨年はDeNAと広島、今年はDeNAの1球団のみテストを受け、今回の育成指名へとつなげた。
テストでは50メートル走で5秒6をマーク。遠投でも115メートルを記録し、身体能力の高さをアピールした。
田村はすでに入団の意思を固めており「支配下登録されて1軍で活躍したい」と意気込んでいる。