慶大初の女子部員・川崎が始球式
「東京六大学野球」(24日、神宮)
明大-法大戦の試合前に、慶大初の女子部員となる川崎彩乃投手(4年・駒沢学園女子)が始球式を行った。
身長155センチの小柄な体格ながら、流れるようなフォームで内角低めに見事なストライクを投じ、スタンドから拍手を浴びた。
高校時代は全国女子硬式選手権で優勝を果たした右腕。中学の頃に早慶戦を観戦したことがきっかけで、慶大野球部の門をたたいた。ベンチ入り経験はないが、今秋はボールボーイを務めるなど、チームのために4年間、汗を流してきた。
今秋、東京六大学連盟では結成90周年を記念した始球式を各校のOBが毎週行っているが、現役では連盟でただ一人の女子部員ということもあり、川崎に大役が回ってきた。あこがれの神宮のマウンドを踏み「今までそこを目指してやってきた。立つことができて感無量。最高です」と、笑顔がはじけた。
卒業後はクラブチームで野球を続け、侍ジャパンの女子代表を目指すという川崎。31日からは早慶戦も控えるだけに「まだ終わっていない。始球式だけじゃなくて、またマウンドに戻れるように、しっかり最後までやりたい」と、表情を引き締めた。