巨人 賭博関与の3選手との契約解除
巨人は9日、野球賭博問題に関与していた福田聡志投手、笠原将生投手、松本竜也投手の3選手に対し、契約を解除する方針を固めた。また、この問題の責任をとり、原沢敦球団代表が辞表を提出し、受理された。
原沢代表は球団を通じて「今回の事件で巨人軍の3名の選手が、野球界を去ることが確実な情勢となりました。球団代表として選手を適切に指導監督できなかった責任を痛切に感じています。また、かつての黒い霧を振り払うための半世紀にわたる多くの方々の努力を汚してしまい、大変申し訳なく思っています」などとコメントした。
東京都内の球団事務所では、山岸均総務本部長、森田清司法務部長が会見。山岸総務本部長は「球団として、契約解除という大変重い処分を決めました」と話し、調査結果を報告した。
球団の調査では、告発した3選手以外にも、仲間内での賭け事が横行していたことも発覚した。野球協約に違反する有害行為を行った者はいなかったが、賭け麻雀は3選手を含む10人、賭けトランプは11人の選手が行っていた。
賭け麻雀は試合のない日の練習後、雀荘で頻繁に行われていたという。ルールは3人麻雀の独自ルールで、トップが1万円以上を得るというものだった。
また、2軍の練習後にジャイアンツ球場のロッカールームで「大富豪」「ポーカー」といったトランプゲームが、1回1万円で行われていた。夏の全国高校野球選手権大会などの際に、一口5000円から1万円の参加費を出してクジを引き、引き当てた高校の成績によって賞金を分配する遊びも行われていたという。