DeNA筒香 ドミニカで爆笑誘う
ドミニカ共和国で開催中のウィンターリーグに出場しているDeNA・筒香嘉智外野手(24)が19日(日本時間20日)、試合前に受けた地元メディアの取材で爆笑を誘った。
異国の地で関西人の血が騒いだ。対戦相手エストレジャスの本拠地、サンペドロ・デ・マコリスで行われた一戦。試合前の打撃練習を終えた筒香が地元メディアに囲まれた。通訳を介しての、スペイン語と日本語でのやり取り。名字の発音を問われると、すかさず、こう切り出した。
「僕にはニックネームがあります」
興味津々のインタビュアー。マイクを向けられると、筒香は真顔でこう言った。
「ロビンソン・カノー」
ドミニカが誇るスーパースター、マリナーズの二塁手の名を口にする予想外の展開。その瞬間、取り囲んだ報道陣は大爆笑。筒香も一緒になって笑った。
今月2日の初出場からこの日で9試合目。疲労の蓄積も相当なものだろうが、その表情は充実感にあふれている。
今季開幕前にキャプテンに指名された。シーズン中はこれまで以上に敵味方関係なく選手の様子を観察するようになったという24歳は「こっちに来てすごく感じているのは、選手たちの表情ですね。まず不安そうな表情で野球をしていない。ここで打たなかったらどうしよう、ミスしたらどうしよう、と先に結果を考えるようなことは絶対にないですね」と言った。
この日は「4番・左翼」で4打数無安打。打率・226に対し、出塁率は・333。深いカウントまで粘る打席が目立つが、本人は「今までやってきたことをそのまま打席の中でやるだけ。自然体というか、いつも通りです」。投げ込まれてくるボールには「すごく力強いというか、重たいボールという印象ですね。とらえたはずが押し込まれてファウルになる。そういうのをすごく感じますね」と話した。
レギュラーシーズンの最終戦は今月21日。筒香がプレーするのはあと2試合だ。日本にいては絶対にできない貴重な経験。一回りも二回りも大きくなって帰国する。