小豆島が春夏通じて初出場 離島に吉報
第88回センバツ高校野球の選考会が29日、大阪市内で行われ、21世紀枠で小豆島高校が選出された。小豆島勢としては春夏通して初めての甲子園出場。過疎化が進む人口3万人の離島に届いた“春の吉報”に杉吉監督は「本当にいろんな方から支えていただいたおかげです」と語った。
午後3時、大会本部から電話で決定の一報を受けた岩沢校長は「ありがとうございます。よろしくお願いします」と返答。すぐさま北海道への修学旅行から帰路についていた2年生部員に同行する教師に「センバツ出場が決まりました。2年生部員に伝えてあげてください」と連絡した。
その後、体育館で部員に報告。杉吉監督が「決まったぞ~!!」と絶叫すると、駆けつけた島民から歓喜の声が沸き上がった。
小豆島は部員17人で甲子園に乗り込むことになり、18人の登録メンバー枠未満で出場するのは13年のいわき海星以来となる。杉吉監督は丸亀時代に春夏連続で甲子園に出場した経験があるが「とにかく自分を見失わないように。それで僕も失敗した。車いすの人が立ち上がるくらい元気になるように、全力でプレーする姿を見てもらいたい」と笑顔で語った。