慶大の新入生・郡司が合流
東京六大学リーグの慶大が4日、横浜市内の同大グラウンドで今年初めての全体練習を行った。今春入学予定の新入生も合流し、昨夏甲子園で準優勝した仙台育英・郡司裕也捕手は、プロ入りした同級生に負けない活躍を誓った。
7歳上の兄が慶応高、慶大出身。自身も慶応高を受験したが不合格となり、仙台育英の門をたたいた経緯がある。念願をかなえて「早慶戦を見に行ったり、あこがれがあった」という名門の一員となり「始まる前は緊張したけど、練習に入ったら先輩も盛り上げてくれてやりやすかった」と、笑みがこぼれた。
昨夏は甲子園に続き、高校日本代表の一員としてU-18ワールドカップでも準優勝。ロッテ1位の平沢大河、オリックス6位の佐藤世那との“仙台育英トリオ”でチームに貢献した。プロの世界で期待の新人として、連日メディアに取り上げられる元チームメートには「不思議な感じがするけど、自分も負けられないなと思う」と、刺激を受けている。
同じ捕手出身の大久保秀昭監督は「捕手としての雰囲気を持っている。リード面も野球を知っているなという印象」と期待。郡司も「大学はリーグ戦。高校の一発勝負とは配球とかデータの生かし方が違うと思うので、自分から聞きに行きたい」と、指揮官に積極的に教えを請う構えだ。
大学野球に対応する準備として、夏から5キロの増量に成功。体重85キロと体はひと回り大きくなった。当面の目標に今春からのベンチ入りと試合出場を掲げ「売りは勝負強さ。打撃でも守備でも、いざというところで使ってもらえたら結果を残したい。1年生らしくプレーできれば」と、意気込みを語った。