巨人 長嶋氏、清原容疑者の話題に沈黙
巨人・長嶋茂雄終身名誉監督が13日、宮崎キャンプを訪れ、覚せい剤所持容疑で逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者の話題に、無言を貫いた。
午前10時頃に到着すると、選手が作った円陣の中心で「さあ、行こう!」と気合を注入。阿部や岡本らの打撃練習を熱心に眺め、直接指導する場面も見られた。
球場を引き上げる際には、岡本について「アウトコースは非常にいい感じで(バットが)出ていた。インコースは良かったり、悪かったり。そういうバッティングをしていた」と感想を述べた。だが、続いて「清原さんがああいうことになりましたが…」と話題が一変すると、複雑な表情を浮かべたまま沈黙。もう一度、同様の質問を振られたが、言葉を発することなく車に乗り込んだ。
長嶋終身名誉監督は清原容疑者が西武から巨人に移籍した97年から01年まで、監督と選手の間柄だった。1月11日の名球会のイベントで、両者は対面。長嶋終身名誉監督から「清原!元気にしてるか!いつも君の話をしていたんだ!」と声をかけると、清原容疑者は平身低頭。「君はまだまだ若い。頑張るんだぞ!」と激励の言葉もかけられ、清原容疑者は「感謝の気持ちしかない」と、瞳を潤ませていた。