甲子園ネット裏 「ラガーさん」移動
「選抜高校野球」(20日・甲子園球場)
甲子園球場のバックネット裏に「ドリームシート」が設けられた。毎試合、近畿地区の全日本軟式野球連盟に所属する少年野球チームや中、高校生を招待する。
この日第1試合の智弁学園(奈良)-福井工大福井(福井)を観戦した水真南JSC(大阪)の玉石大智くん(小学6年)は「テレビで見るのとは迫力が違う。選手の体格が大きく、球も速い」と臨場感あふれる席に感動していた。
尾浜シャークス(兵庫)の浜野貫二くん(小学5年)は「プロ野球の阪神戦を甲子園で見たことはあるが、高校野球は初めて見に来た。金属バットの音やベンチの声がよく聞こえる。僕も選手として出場して、ヒットを打ってみたい」と話した。
バックネット裏最前列席を含む118席を用意し、1試合ごとに入れ替える。少年野球チームの招待は春夏合わせて初の試み。
バックネット裏の中央特別自由席は過度な席取りなどでトラブルになることが多かった。これまで春夏の甲子園大会で毎日、ネット裏の最前列にラガーシャツ姿でテレビに映っていた男性、通称「ラガーさん」は、やや三塁側の最前列に“引っ越し”した。