龍谷大平安が強豪対決を制す
「選抜高校野球・1回戦、龍谷大平安7-1明徳義塾」(21日、甲子園球場)
古豪・龍谷大平安(京都)の打線が15安打を放ち、名門・明徳義塾(高知)との対決を制して2回戦へ進んだ。
1-1の三回に4番・橋本和樹内野手(3年)と5番・岡田悠希外野手(2年)の連続本塁打で3-1とリード。五、七回にも2点ずつを加えて突き放した。
市岡秦馬投手(3年)が二回に同点とされたが、三回以降を抑えて完投した。
橋本の左翼弾に続き、バックスクリーン右のネットまで飛ばした岡田は試合後、「(見逃し三振の)1打席目と同じ球種で、少し高めをうまく打てた」と振り返った。
好投の市岡は「早い回に追い付かれたが1-1から粘りのピッチングができた。(去年の)秋は悔しい思いをしたので、今日は良かった」と語った。
また、龍谷大平安の原田監督は試合後のインタビューで「初戦のプレッシャーはすごく、勝ててホッとしている。(三回の)橋本、岡田の一発がすごい大きかった。(相手投手の)球がうわずっていたのをうまくとらえた。(全体的には)もう少し細かいところを正確に…。洞察力を大会で覚えていけばと思う。(市岡に対して明徳義塾打線は)何かの球種を意識されていたのでは。たぶん変化球だと思うので、ストレートを多めに投げた。チェンジアップも有効だった。バッテリーは去年の秋はふがいなかったが、今日はよくやってくれた」と話した。
一方、敗れた明徳義塾の馬淵監督は「先発が3回8安打というのは考えてなかった。相手の思い通りにやられた。3-1で我慢していれば勝機があったかもしれない」などと語った。