特徴的ヘルメット姿…長田・赤木が意地
「選抜高校野球・1回戦、海星3-2長田」(24日、甲子園球場)
長田の6番・赤木裕貴内野手(3年)が、特徴的なヘルメット姿と全力プレーで存在感を見せた。
ヘルメットの下に帽子をかぶる甲子園では珍しいスタイルに加え、眼鏡もかけてプレー。凡打に終わっても全速力でベンチに戻る姿には、初出場の県立進学校らしい初々しさが漂った。
四回の守備では、ゴロをさばいた際の判断を誤って飛び出した三走の生還を許し(記録は一塁内野安打)「迷ってしまった。取れるアウトを取ろうとやってきたのにできなかった」と、悔しさをにじませた。
しかし、九回には右前打で一打同点の好機を演出。「エラーした時に、切り替えて行けと言われていた。何でも振ってやろうと思って振ったことで、いいところに落ちてくれた」と、意地を見せた。
特徴的なヘルメットのかぶり方をする理由については「帽子をかぶらないと眼鏡がずれる。高校に入ってからずっとです」と説明。夢に見た聖地で躍動し「芝の匂い、土の感じ。これが甲子園なのかという気持ちになった。もう一回、来たい」と力を込めた。