木更津総合8強、大阪桐蔭に逆転勝ち
「選抜高校野球・2回戦、木更津総合4-1大阪桐蔭」(26日、甲子園球場)
木更津総合(千葉)が優勝候補の大阪桐蔭(大阪)を逆転で破り、木更津中央時代に4強入りした1971年以来45年ぶりとなる8強進出を果たした。
木更津総合は0-1の三回1死満塁から3番・小池航貴内野手の左前2点適時打で逆転に成功。続く4番・鳥海嵐万外野手の右前適時打、5番・山下輝内野手の左線適時二塁打で、この回一気に4点を奪った。
エース左腕・早川隆久投手は初回2死後、大阪桐蔭の3番・吉沢一翔内野手の左越え本塁打で先制点を許したが、二回以降は丁寧な投球で得点を与えなかった。
早川は試合後、「秋に大阪桐蔭さんに負けて『打倒大阪桐蔭』と帽子のつばに書いて冬場の練習に臨んだ。最後はガッツポーズが出てしまいました。本塁打の後はローボールを投げチェンジアップが有効だった。(採点は)80点。関東王者としての誇りを持って、(次戦以降も)頑張りたい」などと語った。 また、五島卓道監督は「夢のようです。昨年の明治神宮大会で大阪桐蔭さんに負けて以来、特に早川と主将の小池がもう一度当たりたいと熱望していた。彼らの思いが、早川の後半の粘りのピッチングにも通じたのでは。とにかく低め低め、ワンバウンドでいいからと言った。(捕手の)大沢も必死になって止めてくれた。(三回はクリーンアップが連打)特に4番の鳥海の食らい付く姿勢がヒットとなり集中した。走塁が一つの勝敗を分けるとも言ったが、積極的な走塁が光った。亡くなった前理事長が天国で見ていてくれたのではとも思います」などと話した。
一方で敗れた大阪桐蔭の西谷浩一監督は「秋から春を目指してやってきたが、力が備わっていないなあ。低めの見極めができていなかった。こういうボールを打ちあぐんでいては」などと語った。