智弁学園・村上「全部投げ抜く」
第88回選抜高校野球大会の準決勝を前に、39年ぶりに4強入りした智弁学園は29日、兵庫県伊丹市内で約2時間の練習を行った。準々決勝まで3試合を完投、2試合で完封しているエース右腕の村上頌樹投手(3年)は「疲れてない。いい状態です」と元気いっぱい。龍谷大平安との対戦を前に「伝統校だが、自分も智弁の看板を背負っている」とライバル心も見せた。
この日のブルペンでは、右打者を立たせるなどして30球。「平安の4番(橋本)が右打者だから(想定した)。コントロールを意識して投げた。一発があるので打たせてしまうと抑えられない」と内角攻めを入念に確認した。「今大会は全部投げ抜くつもり。自分が抑えれば点を取ってくれる」とバックを信じてマウンドを守り抜くつもりだ。
決勝進出を果たせば春夏通じて同校初。「ベスト4の壁がある。負けるわけにはいかない」と大黒柱の決意は固い。今年は同校が創立50周年を迎えており「自分たちでいい記念をつくりたいと思っている」と節目を飾るつもりだ。