龍谷大平安サヨナラ負けで決勝進出逃す
「選抜高校野球・準決勝、智弁学園2×-1龍谷大平安」(30日・甲子園球場)
史上2校目の春夏通算100勝に王手をかけていた龍谷大平安(京都)は、智弁学園(奈良)にサヨナラ負けを喫し、あと一歩届かなかった。それでも原田英彦監督(55)は「選手たちは本当に、よう頑張った」と目に涙をいっぱいにためながらたたえた。
「もう指がダメやったんです。最後は根性やと本人には言い続けた」と指揮官。大会前からエース・市岡奏馬投手(3年)は左手中指のマメに悩まされた。最後はスライダーを投げきることができず、直球とチェンジアップのコンビネーションだけで強打の智弁学園をかわし続けた。
しかし、あと2死まで迫っていたところか浴びた4連打。それでも原田監督はエースを責めなかった。「チームはもういっぱい、いっぱいやった。本当によく頑張ったんですよ。あの場面で自信を持って代える投手を作ってあげられなかったのは、彼に悪いことをした」と言う。
「夏はしっかりと戦力を整備して。彼らの代で100勝を達成してあげられるようにしたい」と力を込めた原田監督。春の奮闘を糧にし、全国の頂点を目指すチームを作り上げる。