関大北陽3位 OB岡田氏金言で若狭V打
「春季高校野球大阪大会・3位決定戦 関大北陽5-2汎愛」(15日・舞洲)
関大北陽が逆転で汎愛を下し、3位決定戦を制した。1点を追う九回に4本の長短打を集中させて一挙4点を奪い、試合をひっくり返した。決勝打を放った若狭優也内野手(3年)は「絶対に3位を取ったろうと思っていた」と力を込める。
同点に追いつき、なおも九回2死一、三塁で迎えた第5打席。前4打席はいずれも凡退し、三回1死満塁の場面では痛恨の三ゴロ併殺打に倒れた。「なかなか打てなくて気持ちが押されていたけど、切り替えた」。打席に入る前、監督から「心の勝負やぞ」とアドバイスされ、外角の難しいボールを右前に落としてみせた。
下級生だった昨夏からレギュラーとして試合に出場していた若狭。この春は不振に陥ったが、心の支えになったのは岡田彰布OB会長の言葉だった。3週間前に練習を視察した際、「冬の練習でやってきたことを信じてやるんや」とチームにアドバイスを送ってくれたという。
「良く練習を見に来てもらってますし、OBの方たちが力になってもらっています」と感謝の思いを口にした若狭。夏に向け、苦しい試合を勝ちきった経験は必ず、プラスになる。