九産大が完封 右腕・草場が149キロ好投

 「全日本大学野球選手権・1回戦、九産大1-0日体大」(7日・東京ドーム)

 九産大が虎の子1点を守り抜き、初戦を突破した。

 先発した草場亮太投手(3年・伊万里商)が、140キロ台後半の直球を軸に七回途中無失点の好投を見せると、救援した伊藤奨太投手(4年・九州学院)も4奪三振で打者7人をピシャリ。2安打しか許さず、完封リレーを完成させた。

 全国大会初戦の先発という大役を見事に務めた草場は、高2で投手に転向。昨年は右肩痛で、春秋ともシーズンを棒に振った。それでも、故障が癒えて「冬場に投げ込んで、感覚をつかんだ」という今秋リーグ戦では、自己最速を昨秋から5キロアップとなる151キロに更新。勢いをつけて、今大会に乗り込んでいた。

 「いつもより荒れていたけど、しっかり打たせて取ることができた」と、自らに及第点をつけた右腕。「150キロが出なかったのは悔しいですね」とおどけつつ「(昨年)ケガした時はショックが大きくて落ち込んだ。(今春も)リーグ戦はフル稼働できなかったので」と、大舞台での勝利をしみじみと喜んだ。

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