侍ジャパン女子が強化合宿
9月に韓国・釜山で行われる第7回女子野球ワールドカップでの5連覇を目指し、侍ジャパン女子代表候補の強化合宿が25日、新潟・白根野球場で行われた。
高知合宿(4月)に続いて、2度目となる今回から女子プロ野球選手5人も参加。午前中はアップ、トレーニングに続き、走者をつけての連係プレーなどに時間を割いてチーム内の意思疎通をより深める作業に重点を置いた。
午後は、男子シニアチーム(前橋シニア)との強化試合、候補選手による野球教室などを行った。
強化試合は特別ルールで8イニングが行われ、結果は代表候補が1対2で敗戦。初代表を狙う田中露朝(19)=尚美学園大=や吉田えり(23)=石川ミリオンスターズ=らが登板した。
一昨年は最終候補に残れなかった田中は「その時にできた課題に取り組んで、成果が現れ始めました」と2回2/3、1失点も満足感を漂わせた。
ナックル姫の愛称で知られる吉田は、2回1失点。「先頭打者に二塁打された2イニング目での気持ちを、もっと強く持つべきでした。ナックルは1球だけで、これももっと増やして行こうかな」と、不完全燃焼に終わった投球を悔やんだ。
大倉孝一日本代表監督(53)は「失敗はしてもいいが、こういう動きをする、ということを体感するのが目的」と話したが、ここまでの成果は「30点」と、世界一を基準に置くだけに厳しめの評価だった。
新潟合宿は26日まで。さらに沖縄、松山など3度の合宿を経る過程で候補者28人を20人に絞り込み、世界で勝てるチームに作り上げていく。