桐生100M9秒台ならずも初の日本一
「陸上日本選手権・最終日」(8日、とうほう・みんなのスタジアム)
男子100メートル決勝が行われ、強い雨が降りしきる悪条件の中、桐生祥秀(18)=東洋大=が10秒22をマークし、初優勝を飾った。
期待された日本人初の9秒台はならなかったが「去年は2位だったので、今年は優勝しか狙ってなかった。タイムより優勝だと思っていた。勝ったことがすごくうれしい」と、笑顔が弾けた。
スタートでは昨年の覇者の山県(慶大)に先手を取られたが「前半は山県さんに出られると思っていた。中盤以降に抜けばいいと思っていた」と、冷静に対応。狙い通り中盤以降は力強い伸びを見せ、ゴールを駆け抜けた。
これで名実ともに日本一の選手となった18歳。「来年も再来年も連覇していきたい」と、力強く“桐生時代”到来を宣言した。