錦織決勝 NHKが放送緊急決定
NHKは8日、テニスの錦織圭選手が出場する9日午前6時開始(現地時間8日午後5時)の全米オープン決勝戦を、総合テレビで9日午後1時5分から試合終了まで録画中継することを発表した。同大会は、日本では有料BS放送のWOWOWが独占生中継しており、当初は地上波での放送予定はなかった。
しかし、視聴者からの要望が殺到したことから、この日までにNHKがWOWOWから録画放送の権利(サブライセンス)を獲得(購入)。地上波での放送が実現した。
放送を決めた経緯について、NHKは9日、錦織選手が日本人として初めてテニス四大大会シングルス決勝に進出した快挙に加え、視聴者から「ぜひ決勝を見たい」との要望が多く寄せられたことを挙げ、「視聴者の関心も多く、総合的に判断した」と説明した。
決勝戦で錦織選手はクロアチアのマリン・チリッチ選手と対戦する。実況は三瓶宏志アナウンサー、解説は日本テニス協会常務理事・福井烈氏が務める。午前6時開始の試合を見ながら実況、解説したものを録画し、午後1時5分から完全ノーカットで試合を放送する。
NHKによる全米オープンの放送は、過去に1977年から86年まで行われており、今回が28年ぶり。また他の四大大会の放送は、ウィンブルドン選手権を87年から、全豪オープンが12年から続けている。ただ、全仏オープンの実績はない。
また9日夜には、決勝戦のハイライト(時間未定)も放送する。