韓国メディア「風は電力節約のため」
韓国、仁川で開催されているアジア大会のバドミントン男子団体戦の日本‐韓国戦で、ホームの韓国が空調を操作して、日本に不利な向かい風を吹かせたという疑惑が持たれている中、複数の韓国メディアが23日、この疑惑への反論を展開した。
朝鮮日報は23日の電子版で、組織委員会が、韓国‐日本戦の前日の20日にバドミントン会場で停電事故が発生し、電気を節約しようとして空調電源のオンとオフを繰り返していたと説明。同委員会では、風が急に出た時に日本人選手たちが「風の方向が変わった」と感じたと見ていると報じた。また、試合後の21日深夜に電力供給装置を修理をし、22日からはエアコンはオンの状態が続けられた、と加えた。
同紙では今回の騒動について、日本以外にも出場選手のほとんどが空調の風に苦労しているとし、韓国代表・李竜大は「風の影響でゲームがしづらかった。こんな風が吹く体育館は世界にはあまりない」というコメントを掲載。韓国を有利へ導いたとする日本メディアの論調に反論した。
また、中央日報(電子版)では23日、「空調の風のせいにした日本バドミントン」という見出しで反論記事を掲載。日本側の抗議に対して「事実無根」と強い論調で主張。大会の種目調整官の「冷房は固定されており、風速、風向きを調節するシステムはない」とし、「もし事実なら日本は正式に抗議したはずだが、抗議はなかった」というコメントを掲載。「円滑な電力供給のために」20、21日は冷房を1時間つけ、30分中断する方式で運営したことと、その後の修理で、現在は競技中に冷房が継続してつけられているという談話を加えた。
問題となった21日の日本‐韓国戦に出場した日本のエース田児賢一は、第1ゲームを先取後、第2ゲームから空調が切り替わり、相手の打球が伸び、自分のショットが失速する向かい風を感じたという。