男子テニスの錦織圭（２４）＝日清食品＝が１８日、都内の日本記者クラブで会見し、世界ランキング１７位から５位に浮上した１年を総括した。最も印象に残った大会に準優勝した９月の全米オープンを挙げ、「今までで一番飛躍した１年だった」と満足そうな表情で振り返った。

　「最高の１年を漢字１文字で表して」という要望には「飛躍の『躍』で」と言った後、「テニスも変われた変化の年だったんで、やっぱり『変』にしたい」と変更した。世界ランク１位の座が視界に入り、「何年かこの調子で自分のテニスを磨けばチャンスがある。５年以内には」と具体的な目標を掲げた。

　錦織より世界ランク上位者が妻帯者であることを知らされると苦笑い。「結婚はあまり考えてない。いつかはもちろんしたいけど。自分もいつか支えとなる人を見つけて、一緒にツアーを回れたらいい」と答えた。さらに「支えてくれる人はいるのか？」という質問が飛ぶと、「たくさんいる。チームのみんなだったり、コーチ、家族」と絶妙の返答で煙に巻いた。