高橋大輔「次の仕事につながれば…」
10月に競技生活の第一線から退くことを表明したフィギュアスケーターの高橋大輔が25日、都内で行われた映画「くるみ割り人形」の女性限定3D試写会にサプライズゲストとして登場した。映画に声優として出演した藤井隆と増田セバスチャン監督と共演。主役のクララをエスコートする形で登壇した。
試写会に先立ち、藤井とポージング対決とせりふ対決にも挑戦。ポージング対決では藤井が口ずさむ「くるみ割り人形」の一節をバックに“世界一のステップ”を披露。せりふ対決では、先行の藤井がくどすぎるほど感情の込もった演技を披露。高橋は「先にやればよかった。ぼくはよくかか…かむ…、もうかんだ」と緊張の色がありありだったが、クララの着ぐるみと向き合ってフリッツ王子役になりきった。
「すっかり大きくなって、見違えるようにきれいになったね、クララ。マルチパン王国のプリンセスにぴったりだよ」。
来場した女性の拍手の大きさによる判定で、藤井に見事勝利。芝居は初挑戦だった高橋は「初めての経験なんで、これが次の仕事につながればいいなと思います」と俳優や声優の仕事にも意欲を見せていた。
またクララのような恋人はいるかと聞かれ、「今はいないですね。将来、クララちゃんみたいに純粋で、こんなにかわいい女性に巡り会えたら最高ですね」と恋人不在を明かし、「今は特に募集しておりません」と付け加えた。
引退を表明した10月14日の会見では、「(恋人)候補はいない」と話していた高橋。この日も取材陣から念押しのように「いいお話があるかな、と」と“恋人問題”について質問されると、「残念ながらなくて申し訳ない。本当になくて申し訳ないです」と律義に謝っていた。
「くるみ割り人形」はサンリオのハローキティ40周年記念となるアニメ作品。主人公のクララ役を有村架純が務めるほか、松坂桃李、広末涼子、市村正親ら豪華な顔ぶれが声の出演をしている。29日から全国でロードショー。