真央 今は五輪再挑戦の思いはない

 フィギュアスケートの浅田真央(24)=中京大=が20日、NHKの「サタデースポーツ」に出演し、「今の時点で」と断りながらも「またオリンピックをやろうとは思っていない」と、4年後の平昌五輪を目指すつもりはないと話した。

 浅田は2月のソチ五輪で6位に終わった後、帰国後の会見で現役を続ける可能性は何パーセントかを聞かれ「今のところハーフハーフぐらいです」と回答。5月19日には「今は自分の体も心も少しお休みさせたい」と、1年間の休養を表明していた。

 この日は休養宣言から半年以上がたっての心境の変化を聞かれ、「またオリンピックをやろうとは思っていないです、今の時点で。自分が(ソチ五輪で)最高の演技をしたからこそやりきったという気持ちがあるんですけれど、今スケートを離れてみて、やっぱりスケートが好きですし、大会にもう一度出たいなと思い始めているんで半分ぐらいですね。またこれで大きく人生が変わるんだろうなと思うと決断に至れないのが今の状況です」と返答。

 現在は五輪再挑戦の思いはないものの、競技再開については依然「ハーフハーフ」の気持ちであり、悩みながらも焦らず考えるつもりだと説明した。

 浅田は今年2月19日のソチ五輪女子シングルショートプログラム(SP)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に失敗するなどミスが続き、まさかの16位に沈んだ。だが続く20日のフリーではほぼ完ぺきな演技で自己ベストをマークして6位に順位を上げた。

 激動の2日間を「思い出すだけですごくつらい大会。バンクーバー(五輪)からの4年間も大変だったけど、2日間の出来事は4年間と同じぐらい大変だった」と振り返り「やっぱりオリンピックというのはすごく大変な思い出の方が強いので、もう一度出たいかと聞かれると、そうではないなと思います」と話した。

 浅田は21日に新横浜スケートセンターで行われるアイスショー「クリスマス・オン・アイス」に出場し、4カ月ぶりにリンクに立つ。

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