高松北 強豪相手に先制トライ
「全国高校ラグビー・1回戦 明和県央79-10高松北」(27日、花園)
高松北は前半2分、中央ハーフウェーライン付近のスクラムから左へ展開し、WTB藤原仁(2年)のトライで先制した。しかし、その後は13本のトライを奪われての完敗。9度目の花園出場も、またしても初の初戦突破はならなかった。
それでも強豪相手に真っ向勝負を挑み、スクラムを押し込んだり、相手の出足を止める鋭いタックルが決まるなど随所にいいプレーも見られた。俵悠登主将(3年)は「先制トライを奪って序盤は自分たちのペースでできた。プレッシャーから緊張はしたけど悔いなく戦えた」と胸を張った。
高木智監督(48)も「こんなすごいゲームをするとは。選手たちは花園で戦う気持ちを1000%出してくれた。感動しました」と、選手の頑張りをたたえた。
昨季、元トップリーグの南條賢太氏(元神戸製鋼)、月田伸一氏(元リコー)がコーチに就任し、月に1度、指導を受けている。その成果が徐々に表れており、高木監督は「今年のメンバーは来年も多く残るので、このままレベルを上げていけば全国でも勝てる可能性はある。やり方は間違っていない」と期待を口にした。俵主将も「来年は勝つことをゴールに頑張ってほしい」と悲願の1勝を後輩に託した。