町田樹がリンク上で突然の引退発表
日本スケート連盟は28日、全日本選手権終了後にフィギュア委員会などを開き、15年世界選手権(来年3月・中国、上海)に臨む日本代表を発表したが、代表に選出された町田樹(関大)がリンク上で突然、現役引退を発表。代表辞退を表明した。
「今大会をはじめ、いつもわたくしのことを応援してくださり、ありがとうございます。今回、世界選手権代表発表の場に立つことができたことを光栄に思うと同時に、感謝の気持ちでいっぱいです」と話し始めた。
さらに「私事ではありますが、フィギュアスケート選手としての引退を本日、決断しました。つきましては、世界選手権の代表も辞退させていただきます」と続けた。
今後についても言及。「来年4月より、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修士2年制に入学し、研究者を目指したいと思います。自らの力でセカンドキャリアを切り開きたいと思いました。今日、こうして発表できたこと、万感の思いです。新たな道で、ゼロからのスタートで、研究者を目指します。心から、ありがとうございました」と語った。
町田は前日の演技終了後「本当に、スケートから多くのことを学ぶことができた。全てを込めたつもり。悔いはない」と話していた。
◆町田 樹(まちだ・たつき)1990年3月9日、神奈川県生まれ。24歳。3歳でスケートを始め、岡山・倉敷翠松高から関大へ進んだ。昨季はソチ五輪で5位に入賞し、世界選手権では2位。今季はスケートアメリカで優勝している。