競泳・冨田 初公判で無罪主張
韓国・仁川アジア大会期間中にカメラを盗んだとして略式起訴されながら帰国後に無罪を主張し正式裁判を申し立てた競泳の冨田尚弥(25)が12日、仁川地裁で開かれた初公判に出廷し、無罪を主張したと韓国の聯合ニュースが報じた。次回の公判は2月2日に同じ仁川地裁で開かれる。
聯合ニュースによると、冨田被告は「カメラに対する知識がなく、本体とレンズを分離する方法も知らない」と供述。「日本代表としてアジア大会に出場し、窃盗のような愚かな行動をする理由がない」と訴え、同被告の韓国人弁護人は「何者かによって強制的に(バッグにカメラが)入れられた」として「(被告は)盗んでいない」と主張したという。
冨田はアジア大会中の昨年9月25日、チームの応援で訪れた競泳会場で韓国メディアのカメラ(800万ウォン=日本円83万円相当)を盗んだとして略式起訴され罰金を納付したが、11月に一転、名古屋市内で会見を開き冤罪(えんざい)を訴えて正式裁判を申し立てた。