埼玉が初優勝 神野の愛知は失格
「全国都道府県対抗男子駅伝」(18日・広島市平和記念公園前発着7区間)
昨年2位だった埼玉が2時間19分14秒(速報値)で初優勝を果たした。
1区(7キロ)は6位で2区(3キロ)の橋本龍(毛呂山川角中)が、区間トップの8分39秒で1位に躍り出た。3区(8・5キロ)で熊本に抜かれたが4区(5キロ)で小山直城(松山高)が区間トップの14分13秒で再び1位になると、そこからトップを譲ることなくアンカーで主将の服部翔大(Honda)が、ゴールテープを切った。(5区は8・5キロ、6区は3キロ、7区は13キロ)
以下、宮城、東京、群馬、鹿児島、福岡、兵庫、長崎の順となった。
レースは優勝候補に波乱が起きた。箱根駅伝での快走から“三代目・山の神”の異名をとる神野大地(青学大)がアンカー(7区)を務めた愛知が1区と2区のタスキリレーの際にタスキが渡ってないと判断され失格処分を受けた。
中継地点で1区・山藤篤司(愛知高)が中継所目前で倒れ込み、道路をはって中継所にたどり着いたものの、タスキを投げるように2区の蝦夷森章太(古知野中)に渡していた。第6区の走者から神野は27番目でタスキを受け、15番目でゴールに入った。チームの記録は無効だが、個人の記録は残る。
北村亮祐監督は「ここのところもうちょっと、もうちょっとというところだったんですけど、なんとか優勝することができました。(ポイントは)思った以上に先にトップに立てたこともあるが、中学、高校、一般とベストのコンディションでもってきてもらった。スタッフに感謝します」と喜びを語った。アンカーの服部翔大は「ここ最近優勝候補と言われ、まだ1回も優勝していなかったチームが、記念すべき20回大会で優勝できたことを誇りに思っています」と胸を張った。