佳純シングルス連覇で54大会ぶり3冠
「卓球 全日本選手権 最終日」(18日・東京体育館)
女子シングルス決勝が行われ、世界ランク4位の石川佳純(21)=全農=が、森園美咲(22)=日立化成=を破り、2年連続3度目の優勝を果たした。混合ダブルス、女子ダブルスも優勝した石川は、女子では1960年度の山泉和子以来54大会ぶり、史上2人目となる3冠を達成した。
石川は準決勝で前田美優(希望ヶ丘高)に大苦戦。一時は1-3に追い込まれた。しかし、そこから世界ランク4位の意地を見せ、3ゲームを連取し、大逆転勝ち。試合後には安堵からか涙も見せた。
決勝では同世代の森園を圧倒。優勝が決まると、すぐに顔を覆い、涙を浮かべた。
試合後のインタビューでは、成長著しい若手選手との戦いが続いた今大会を振り返り「本当に苦しい一週間でした。去年とは全然違って、思った以上に相手も向かってくるし、自分も緊張していて、どうなるんだろうという気持ちだった。でも苦しい試合を勝てたことは大きな自信になる。私もまだ21歳なので、まだまだ向かっていきたい」と話し、最後は笑みを浮かべた。