錦織が逆転で4年連続4回戦進出
「全豪オープンテニス」(24日、メルボルン)
日本人選手初の四大大会シングルス優勝の期待が懸かる世界ランキング5位で第5シードの錦織圭(25)=日清食品=が、3回戦で世界ランキング38位のスティーブ・ジョンソン(25)=米国=と対戦。第1セットを6-7で落としたが、第2セットを6-1、第3セットを6-2、第4セットを6-3で奪って逆転で4年連続の4回戦進出、16強入りを決めた。
ジョンソンのサービスで始まった第1セット。一進一退の攻防が続き、タイブレークへもつれ込むと、錦織はダブルフォールトのミスも絡んでこのセットを落とした。
第2セットは終始錦織ペース。自身のサービスで始まった第1ゲームをキープすると、第2ゲームをブレークした。4-1で迎えた第6ゲームもブレークするなど、本来の力を発揮した。
第3セットは第1ゲームをブレークした錦織が、そのまま第4ゲームまで連取。その後は互いにサービスゲームをキープし、錦織が6-2で奪った。
第4セットは互いに譲らず一進一退の攻防が続いたが、第7ゲームで錦織がブレークして、その後も安定したゲーム運びで勝利をたぐり寄せた。
「ちょっと緊張していた」と振り返った錦織。第1セットは落としたものの「だんだんリズムに乗って、安定したテニスができた」と満足そうに振り返ったいた。
錦織(1989年12月29日生まれ)とジョンソン(1989年12月24日生まれ)は、誕生日が5日違うだけの同い年。このゲームの前まで対戦成績2戦2勝だった錦織が、同世代の選手に実力の差を見せつけた。
26日に行われる4回戦では、第9シードのダビド・フェレール(32)=スペイン=と対戦する。これまでの対戦成績では、錦織が6勝3敗とリードしている。2人の対戦は、昨年11月のATPツアーファイナル(ロンドン)1次リーグ最終戦以来。このときは、負傷のため棄権したラオニッチ(カナダ)に代わって補欠のフェレールが急きょ出場し、錦織が4-6、6-4、6-1のフルセットで勝利した。