松岡修造氏「圭、鉄壁叩き続けろ」
スポーツキャスターの松岡修造氏が25日、自身の公式サイト内にあるコラムを更新し、まな弟子の錦織圭(25=日清食品、世界ランク5位)が挑む全豪オープン4回戦について展望をつづった。試合前の恒例となった名言が今回も飛び出した。
「圭の前に立ちはだかる壁は小さいように見えて大きい」とまず引き締めた松岡氏。対戦相手の世界ランク10位のダビド・フェレール(スペイン)を「世界一しつこい、忍耐力があり、諦めない選手」、「闘志むき出しにプレイ。まさに…『小さなバイキング』」と評価した。
相手は3回戦で右足の爪を割り、出血しながらも勝利した不屈の精神力を発揮した。昨年末のATPツアーファイナルで勝利するなど、過去6勝3敗と錦織が対戦成績で上回っているが、松岡氏は「(フェレールの)武器はただ1つ。守り壁」、「フェレール32歳。テニス人生もう長くはない。(略)人生を懸けた戦いに挑んでくる」と強く警戒。さらに、過去の対戦でも錦織が敗戦ギリギリまで追い詰められてから逆転しているところにも着目し、死闘を予言した。
「この試合一番の相手は…圭自身だ!」と主張する松岡氏が錦織に投げかけた名言は、「次に叩く一回でその壁は破れるかもしれない!」だった。
これは大人気を博している自身の日めくりカレンダーに登場する言葉の1つとしている。「100回叩いたら破れることがわかっていたら皆100回叩くであろう。でもいつ破れるかわからなければ、もしかしたら99回叩いて、100回目を叩かずして諦めてしまうかもしれない。その一回の違いが人生を大きく分けるのだ」と解説。「圭、鉄壁を叩き続けろ!」と相手を上回る不屈の精神力を保つよう求めた。
過去フェレールから勝った6試合すべてフルセットにもつれこんでいる。昨年は4戦し全勝しているとはいえ、4戦で奪った8セットのうち、4セットがタイブレークの末に勝ち取ったもの。一歩違えば全敗だったとしてもおかしくない僅差の勝利だった。