柔道男子６６キロ級の“超新星”阿部一二三（１７）＝神港学園＝が１６日、グランプリ大会（２０～２２日、デュッセルドルフ）出場に向け、成田空港から出発した。

　昨年、講道館杯、グランドスラム（ＧＳ）東京で最年少優勝を果たし、１６年リオデジャネイロ五輪出場を視野に入れる１７歳は「シニア代表として初めての海外大会なので、緊張する。ただ、自分は世界ランクが高くないし、優勝して名前をもっと出したい。ＧＳ東京がたまたまじゃないということを示して、自分をアピールしたい」と、力を込めた。

　前日に神戸市内で行われた祝勝会では、男子６０キロ級で五輪３連覇の野村忠宏（ミキハウス）から柔道着を贈られ、「五輪４連覇に挑戦してほしい」とビデオメッセージが届いた。目標とする偉大な柔道家からのエールに「刺激になった。これから野村さんみたいになっていきたいし、五輪４連覇もできたらやってみたい。まずはリオを目指して、一歩ずつ歩んでいきたい」と、目を輝かせた。