競泳・萩野公介 高地合宿へ出発
12年ロンドン五輪競泳男子400メートル個人メドレー銅メダリストの萩野公介(20)=東洋大=が16日、高地合宿を行う米国フラッグスタッフへ羽田空港から出発した。
過酷な高地でのトレーニングに備え、餅やゼリーなど、大量の食料を持参して臨む。「重すぎて空港で『ヘビー』と言われてしまいました。でも今回は通してくれました」。
このヘビーな食料が、自身の血肉となり、未来の体重へと変わる。「フラッグスタッフでは体重が落ちてしまうので、普通のダイエットとは逆で、寝る前にも食べます」。きつい練習をした後も、体重キープを図る。
持参するのは食料だけではない。小説や洋書などとともに、哲学に関する本もかばんに詰めた。「競泳だけでなく、人生は長い。幸せとは何かを考えていきたい」。
4月の日本選手権(辰巳)、夏の世界選手権(ロシア)に向け、日本のエースは約1カ月間の高地合宿で、体も頭もスケールアップして帰ってくる。