下半身麻痺のスノボ岡本、33歳の誓い
撮影中に事故に遭い、下半身麻痺の状態で入院していることを自身のブログで明かしたプロスノーボーダー・岡本啓司が21日、33歳の誕生日を迎えてブログを更新。33歳の決意と事故当時の詳細をつづり、改めてスノーボードの魅力を訴えた。
どのような状態でケガをしたのかと聞かれることが多いという岡本は「上から滑ってきたときに、自分がラインを間違えて横にそれ、シェード(トンネル)の端から崖に転落し、道路に落ちて腰をぶつけたという感じです」と、7日に起きた事故の状況を詳しく説明。当日は、自身が立ち上げたスノーボードチーム「HYWOD(ハイウッド)」のDVD映像を撮影していた。
岡本が心配するのは、今回の事故がスノーボード競技は危険だというイメージにつながること。「俺のせいでスノーボードが危険って誤解(危険はいつでもあるけど予防はできる)を生むかもしれない」と危惧し、迷惑をかけたことをおわびした。
そして「良い映像を残すことだけを考えて、ありとあらゆる可能性を考えなかった自分が悪いし、スキー場ではルールに乗っ取って遊べば絶対起こらない事故だと思います」と自らの不注意が原因だと力説し「スノーボードは確かに危険と隣り合わせの遊びです。でもだからこその一瞬の煌めきや楽しさを追求せずにはいられない」と、その魅力を訴えた。
この日が誕生日の岡本は、多くのお見舞いや、自身のブログ、フェースブックへのメッセージに感謝。「33歳はさらに自分に挑戦する1年になりそうです。頑張るぞー!」と、決意をしたためた。
神戸出身の岡本は20歳からスノーボードを始め、スロープスタイルでは日本人トップの活躍を見せてきた。7日のDVD撮影中に道路から転落し、第3腰椎など10数カ所を骨折。すぐにヘリコプターで搬送されて緊急手術を受けたが、脊椎を損傷し下半身が動かなくなってしまったことを17日に自身のブログで明かし、関係者やファンから続々とエールが送られている。