宇良が2連勝で一番出世へ
関学大から初めて大相撲入りした宇良和輝(木瀬部屋)が11日、大阪市ボディメーカーコロシアムで行われた大相撲春場所4日目の前相撲で2連勝を飾り、一番出世を決めた。12日の5日目に行われる新序出世で披露され、5月の夏場所(5月10日初日、東京・両国国技館)から序ノ口の番付に載る。
宇良は立ち合いで素早く相手の稲垣(春日山部屋)を左右からのはず押しではさみつけると、そのまま一気に押し倒して快勝した。「横に動かれように気をつけた。勝てば一番出世ということだし、気を抜かずにいきました」と取組後は落ち着いた表情で話した。前相撲は正攻法で白星を挙げたが、居反り(いぞり)や足取りなどアクロバティックな決まり手をいつ繰り出すのか。これからも目が離せない。
また、東日本大震災による原発事故の被害にあった福島県双葉郡浪江町出身の鈴音(すずね=本名・鈴木隆介、田子ノ浦部屋)は、竹内(北の湖部屋)を左からの小手投げで下してうれしい初白星。「良かったです。ホッとしました。師匠と兄弟子に早く報告したい」と笑みをのぞかせた。