錦織 847位から復活の男と対戦
「男子テニス マイアミ・オープン」(30日、アメリカ・マイアミ)
第4シードの錦織圭(25)=日清食品、世界ランク5位=は日本時間午後11時50分から第32シードのビクトル・トロイツキ(29)=セルビア、同39位=と対戦する。
過去の対戦成績は1勝1敗。最後に対戦したのは13年5月のマスターズ・マドリード・オープンで錦織が勝利した。だが、この後、トロイツキは自身のキャリアが大きく影響を受ける出来事に巻き込まれた。
13年4月に行われたモンテカルロ・マスターズで、体調不良などを理由にドーピング検査を拒否していた。このことがとがめられ、同年7月に18か月の出場停止処分を受けた。その後、係官の説明通りに検査を受けなかったと主張したトロイツキはスポーツ仲裁裁判所に異議申し立てを行い、処分が12カ月に短縮された。
しかし、27歳から28歳というプロスポーツ選手にとって“脂がのった”時期にプレーができなかったのは痛手だった。
13年7月22日付けでは53位だった世界ランクは当然、下降し、1年後の14年7月21日付けでは847位まで落とした。ここから奮起し、今年1月のシドニーでの大会(ATP250)で優勝。最新の15年3月23日付けでは39位にランクされている(最高位は12位)。