素材メーカーの山本化学工業は13日、水との摩擦抵抗を少なくした同社の新素材を用いた水着が、国際水泳連盟の公認許可を取得し、世界の公式試合で使えるようになったと発表した。2020年東京五輪に向けた主力商品として、国内外の水着メーカーに売り込む。
昨年5月に発表した新素材を日本の競泳水着専門メーカーが製品化し、今月3日付で連盟の許可を得た。今後、年間約5万着分の素材を生産し、販売を強化する。
新素材は、表面に水の膜が張るような加工を施し、水になじみやすい「親水性」が特徴。水の摩擦抵抗を抑えてより速く泳げるという。