ソフト、東京五輪復活へ「大谷2号」養成

 2020年東京五輪での種目復活を目指すソフトボール女子日本代表の宇津木麗華監督(52)が9日、都内でジャパンカップ(8月、大垣市)の記者会見に出席し、将来を見据えた“二刀流投手量産”プランを明かした。

 5年ぶりに行われるジャパンカップに向け、17人の代表メンバーのうち、投手を多めに6人選んだ。エース上野以外は実績が乏しいが、「今は投手不足。世界に通用する投手を育てたい」と、将来を見据えて育成していく考えを示した。

 「日本で試合をするので、ただ上野で投げ勝つだけではなく、面白い投手の使い方をしたい。たとえば1人1イニングずつ投げるとか、抑えで上野を使ってもいい。子供たちが『自分もピッチャーをやりたい』と思えるように」

 国内のソフトボール人気を高める上で指揮官は、ともに五輪種目復活を目指す野球の若きスターにヒントを得た。「テレビで見ていても、代打で大谷君(日本ハム)の名前が出たら沸く。こんな使い方もあるのかと」。

 ソフトボールには再出場や指名選手(DP)制度があるだけに、柔軟な選手起用が可能だ。今回のメンバーも“打てる投手”を中心に選び、何人かは打席に立たせる考えを明かした。中でも注目選手に藤田投手(太陽誘電)を挙げ、「パワーがすごい。上野からホームランを打ったこともある。今でも4番を打てますよ」と期待を込めた。

 「(東京五輪での種目復活が)決まる前から準備していく。金メダルを取るために、打者と投手を一緒にしてやっていく。打者をやりながら投手をやったり、投手が守備に就いたりもありうる。大谷君がいっぱい。大谷君2号、大谷君3号が出てくる」

 ただ勝つだけでなく、勝ち方にもこだわる。新星ソフトボール代表が、2020年に向けてアピールを続けていく。

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