美誠、世界女王から1ゲーム奪取も敗戦

伊藤美誠は丁寧に圧倒され2回戦で敗退する=グリーンアリーナ神戸(撮影・山口 登)
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 「卓球萩村杯ジャパンオープン・第4日」(27日、神戸総合運動公園体育館)

 女子シングルス2回戦が行われ、中学3年生で世界ランク9位の伊藤美誠(14)=スターツ=が同1位の丁寧(中国)と初対戦し、1ゲームを奪う健闘を見せたが、4-1で敗れた。

 序盤は世界女王のパワー、変幻自在のサーブ、正確無比のレシーブに苦しめられた。「いいボールを打っても返された」と手も足も出ず、自分のプレーをさせてもらえないまま3ゲームを連取された。

 追い込まれた第4ゲームは、「(打つ)コースを考えた」とブロックで応戦。世界女王を右に左に振り回し、強打でポイントを奪った。10-6から一時は追いつかれたが必死に食らいつき、14-12でこのゲームを奪った。

 敗れはしたものの、初対戦の世界女王に一矢報いた14歳は、「やり切った感じはある」。まだまだ世界トップとの差は歴然だが、「少しは近づけたかな」と納得の表情を浮かべた。

 16年リオデジャネイロ五輪の代表入りも射程に捉え、世界のトップを狙うには中国選手撃破が必須。成長期の14歳は、日進月歩の進化で女王の背中を追う。

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