33歳セリーナが四大大会女子最年長V
「ウィンブルドンテニス」(11日、ウィンブルドン)
女子シングルス決勝が行われ、第1シードのセリーナ・ウィリアムズ(33)=米国=が6-4、6-4で第20シードのガルビネ・ムグルサ(21)=スペイン=を破り、3年ぶり6度目の優勝を果たした。33歳289日のS・ウィリアムズは2度目の四大大会4連勝で歴代3位の算21勝目。68年のオープン化以降の四大大会で女子最年長優勝となった。
第1セットは初優勝を目指す第20シードのガルビネ・ムグルサ(21)=スペイン=がいきなり第1ゲームをブレークしたが、パワーで押すS・ウィリアムズが第8ゲームをブレークバック。第7ゲームから連続で4ゲームを奪った。
第2セットは、S・ウィリアムズが第1セット終盤の勢いそのままに第4ゲーム、第6ゲームをブレーク。5-1として勝利まであと1ゲームとしたが、そこからムグルサが粘った。
スペイン女子として94年のコンチタ・マルティネス以来21年ぶりのウィンブルドン制覇を目指すムグルサが第7ゲームをブレークバック。第8ゲームをキープし、第9ゲームもブレークバックで5-4と盛り返したが、第10ゲームはS・ウィリアムズがラブゲームでブレークして試合を決めた。
満面の笑みで優勝カップを高々と掲げたS・ウィリアムズは「とてもいい気分です。信じられません。ここに立っていることまたセリーナ・スラムができたことが」と感激に浸った。20歳時から21歳時にかけて、02年の全仏オープンから03年の全豪オープンまで四大大会4連続優勝を果たし「セリーナ・スラム」を達成したが、再びの偉業。今回は昨年の全米オープンからの4連勝で、自身初の年間グランドスラムに王手をかけた。
四大大会最年長女王は、また優勝インタビューで「最後は終わったと感じられなかった。ムグルサが素晴らしいテニスをしたから」と率直に話し、ムグルサに向かって「悲しまないで下さい。あなたは近い将来、このトロフィーを手にすると思いますから」と21歳の新鋭に語りかけた。