五輪追加種目へボウリング界がアピール

 2020年東京五輪の追加種目候補8競技の一つに選出されているボウリングの世界的大会「ボウリングワールドオープン」(賞金総額4840万円、優勝男女各1000万円)最終日の決勝が12日、千葉県千葉市の幕張メッセ特設レーンで行われた。

 今大会には世界56の国と地域からトップボウラーが参戦。加えて、予選への出場権をかけた選抜大会にはプロアマを問わずエントリー順に出場可能とし、「誰でも参加できる世界一決定戦」と銘打って、オリンピック競技にふさわしくオープンなスポーツであることをアピールした。

 会場の幕張メッセ展示ホールには6本のレーンを特設。後方だけでなく左右にも観客席を設け、満員のファンがファイナリストたちの投球に熱い眼差しを注いだ。

 この日の試合は男女とも準決勝までの1位選手と4位選手、2位選手と3位選手が1ゲームマッチで優勝決定戦進出を争い、女子の優勝決定戦は17歳のジョーイ・ヨー(シンガポール)がビルギット・ペプラー(ドイツ)を207-204で破って優勝。男子は両手投げのオスク・パレルマ(フィンランド)が山本勲(日本)を248-224で下して栄冠を手にした。

 男子優勝のオスク・パレルマは「遠い日本での大きな大会に勝てて本当にうれしい。5年後、オリンピックの舞台でまた皆さんに会えるよう願っています」と喜びの声。女子優勝のジョーイ・ヨーは「優勝できてとても光栄です。応援してくれたすべての皆さんに感謝しています。5年後の東京オリンピックで母国の代表として投げるのが夢です」とコメントした。

 現在、世界ボウリング連盟と全日本ボウリング協会は、第2次の書類選考に対する回答と8月上旬に予定されているヒアリングに向けて準備を進めており、これらに合わせて6月末で100万を超えた「2020年東京五輪・パラリンピックにおけるボウリング競技実施を求める署名」を組織委員会に提出する予定。今回の特設レーンでの世界的大会実施も追加種目入りへのアピール材料になりそうだ。

 この試合の模様は、テレビ東京系6局ネットで、8月2日(日)16時~17時15分に録画中継される予定。

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