群抜く新国立競技場の総工費 ロンドンは828億円
2520億円に膨らんでいた新国立競技場の総工費は、過去の五輪のメーンスタジアムと比較しても群を抜く。近年の主会場は数百億円規模で、「鳥の巣」の愛称で知られる2008年北京大会は502億円、12年ロンドン大会は828億円。
1996年アトランタ大会は計画段階から野球場への改修を前提に246億円で建設。異例の非対称形のスタジアムは大会後に米大リーグ、ブレーブスの本拠地に生まれ変わった。00年シドニーは414億円で完成し、大会後に観客席を11万人から8万人に減らし、球技やコンサートに適したスタジアムに生まれ変わらせ、開閉式屋根を設置する計画が検討されている。