ローラースポーツ五輪へローコスト強調
2020年東京五輪・パラリンピックにおける開催都市が提案できる追加競技選定に向け、組織委員会による各競技団体へのヒアリングが7日、始まった。ローラースポーツは、「若者を中心としたエンターテイメント性の高さ」「都会的なスポーツであること」「ローコスト」をアピールした。
国際ローラースポーツ連盟(FIRS)は、競技の種目化を通じて、日本の生活文化にローラースポーツを定着させていくことを提案。アラク会長は「東京は都会的で野心的で熱気のこもった土地。(種目化によって)世界各国の若者が東京を未来の都市だと思うことになる」と、先進性を強調した。
日本でも現在、若者を中心にスケートボードなどの人気が高まっているが、専用施設は少なく、市民権を得ているとは言い難い。
日本連盟の会長を務める平沢勝栄氏は「欧米ではスケートなどを公園で楽しんでいるが、日本ではまだ普及していない。東京では自転車道など整備していく予定で、(ローラースポーツを契機に)公園作り、街路作りにつながっていく」と、代議士らしく街づくりの観点から競技の魅力を説明。「国内の競技人口は25万人ほどだが、海外では大勢いる。競技を通じて友好親善を深められる」と、民間外交のツールとしてもローラースポーツが有用であることを説いた。
追加競技は9月末までに組織委員会によって選定され、国際オリンピック委員会に提案される。