バド“フクヨナ”2度の廃部乗り越え銅

 バドミントンの世界選手権で銅メダルを獲得した女子ダブルスの福万尚子(23)、与猶くるみ(22)組=再春館製薬所=が17日朝、帰国した羽田空港で「自分たちのプレーを出し切ることができた。すごくうれしい」(福万)と、笑顔で会見に臨んだ。

 苦難を乗り越えてのメダル獲得だった。高校卒業後に入社したパナソニックのバドミントン部は12年に休部となり解散。移籍先のルネサスも昨年度限りで廃部が決まった。現在の再春館製薬所がチームごと受け入れてくれることになり、競技を続けることが可能になった。「この結果はいろんな人たちが支えてくれたから。今、バドミントンができることが本当に幸せ」と福万。昨年の左ひざの大けがを乗り越えた与猶も「いろんなことがあったけど、周りの人たちの支えで成績を残すことができた」と、喜びを口にした。

 この銅メダルで、世界ランクも現在の17位(日本ペア4番手)からの上昇が見込める。「去年の自分たちでは日本代表に入っていることも想像できなかったし、五輪レースも無理だと思ってた。でも少しずつ五輪が近づいてきたと思う。自分たちで絶対に切符を獲る気持ち」(福万)、「自分たちの手でつかんだチャンス。五輪の舞台を目標に設定していきたい」(与猶)。逆境をバネにしてきた“フクヨナ”ペアが、夢舞台へ突き進む。

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