佐野氏「断じてしていない」疑惑否定
制作した五輪エンブレムが白紙撤回となった、アートディレクターの佐野研二郎氏(43)は1日、自身のデザイン会社のホームページを更新し、今回の事態について弁明し、改めて“盗作疑惑”を否定した。
冒頭からエンブレム制作への思いを改めてつづりながら「模倣や盗作は断じてしていないことを誓って申し上げます」と改めて“疑惑”を否定した。
ただ、サントリーのキャンペーンでのトートバッグの件を指してか「エンブレムのデザイン以外の私の仕事において不手際があり、謝罪いたしました。この件については一切の責任は私にあります」と釈明。
その後の騒動の広がりについて「残念ながら一部の悪しきイメージが増幅され、私の他の作品についても、あたかも全てが何かの模倣だと報じられ、話題となりさらには作ったこともないデザインにまで、佐野研二郎の盗作作品となって世に紹介されてしまう程の騒動に発展してしまいました」と、“恨み節”をつづった。
白紙撤回に同意したことについては「自宅や実家、事務所にメディアの取材が昼夜、休日問わず来ています。 私個人の会社のメールアドレスがネット上で話題にされ、様々なオンラインアカウントに無断で登録され、毎日、誹謗中傷のメールが送られ、記憶にないショッピングサイトやSNSから入会確認のメールが届きます。自分のみならず、家族や無関係の親族の写真もネット上にさらされるなどのプライバシー侵害もあり、異常な状況が今も続いています」と、現状を説明した上で、「今の状況はコンペに参加した当時の思いとは、全く別の方向に向かってしまいました。もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況だと思うに至りました」と、心が折れたことを明かした。
今後についても触れ「私の作品や仕事を通じて、少しでも皆様の信頼を取り戻すべく、日々の仕事に専念するしかないと思っております」と、デザイナーとして信頼回復に取り組む覚悟を示した。
佐野氏がデザインしたエンブレムは、7月24日の発表から“盗用疑惑”が浮上。ベルギーのリエージュ劇場のロゴとの類似が指摘され、同劇場などから国際オリンピック委員会(IOC)が提訴されていた。8月28日に組織委が潔白証明のために公表した原案にも酷似したものが見つかり、この日、森喜朗会長、遠藤利明五輪担当相、舛添要一都知事らが臨時の調整会議を行い、白紙撤回を決めた。
関連ニュース
編集者のオススメ記事
スポーツ最新ニュース
もっとみるロコ・ソラーレが大会初勝利!世界選手権4位の韓国チーム撃破 延長激闘も藤沢の最終投、メジャー計測で決着 ミリ単位の決着に歓喜
「体型と脚がすごい!」15歳で金メダルから7年、雰囲気激変話題のザギトワのピチピチ黒コーデ近影に衝撃「信じられない」「呼吸の仕方を忘れた」
角田夏実が歯の矯正への思い吐露 チャームポイントの八重歯で競技面の苦労「唇に穴開くぐらい…」 希望はあるも「かみ合わせ変わったら力が」
東京六大学野球が指名打者制導入
パリ銅の山口尚秀が世界新
IH女子、日本は白星発進
ロス五輪、女子の出場枠増を評価
池江璃花子 28年ロス五輪で得意の50mバタフライなど種目追加に反応「嬉しい気持ち」も「より一層緊張感が湧き出てきます」