鶴竜2連続変化で王手 稀勢はV消滅

してやったりの鶴竜=両国国技館(撮影・園田高夫)
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 「大相撲秋場所・14日目」(26日、両国国技館)

 2敗の横綱鶴竜が3敗の大関稀勢の里を寄り倒しで退け、優勝争いの単独トップに立った。4敗の稀勢の里は優勝の可能性がなくなった。ただ、勝つには勝ったが横綱が立ち合いで変化を繰り返したことに館内はどよめいた。千秋楽で鶴竜が大関照ノ富士に勝てば横綱昇進を決めた14年春場所以来9場所ぶり、2度目の幕内優勝が決まる。

 最初の立ち合い、鶴竜が右への変化を見せるも行司が不成立と判断。2度目の立ち合いも鶴竜は左に変化した。残した稀勢の里は組みつき前に出たが、巻き替えから鶴竜が逆襲。体を入れ替え、一気に相手を土俵下へ追いやった。

 直前の取組で右膝を負傷しながら強行出場した照ノ富士が大関豪栄道に寄り切られ3敗に後退した。優勝の可能性が残っているのは2敗の鶴竜と3敗の照ノ富士で、千秋楽の結びで鶴竜が勝てば鶴竜が2度目の優勝。照ノ富士が勝てば、両者による優勝決定戦が行われる。

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