女子Vリーグ久光・中田監督は会見欠席
バレーボール女子のV・プレミアリーグが17日に開幕する。開幕前日の16日、会場の東京体育館で会見が行われ、2季ぶりの王座奪還を目指す久光製薬の中田久美監督(50)は腰痛のため欠席した。
16年リオデジャネイロ五輪前の戦いを前に各チームの監督、選手らが集まる中、12年に就任してから2季連続で優勝した久光製薬の名将・中田監督の姿はなかった。萱嶋章部長(58)によると、持病の腰痛のため大事を取ったが、17日の開幕戦は変わらず指揮を執るという。
中田監督は7月のサマーリーグ、9月のアジアクラブ選手権でも帯同せず、加藤陽一コーチ(39)が指揮を執った。萱嶋部長は「若い指導者を育てるチャンスという私の判断です」と説明。「練習は中田監督が見ているので心配はない。とにかくあしたの開幕戦で、白熱した試合を見せてくれると思う」と期待を込めた。
チーム主将で日本代表リベロの座安琴希(25)は「監督は選手の前では絶対に痛みを見せない強い人なので(腰痛は)全然わからなかった」と驚いた様子。それでも指揮官の不在で個々の自覚も芽生えたという。「何日か練習にいない時期もあったけど、監督がいるような練習をしてきた。責任感が1人1人高まって、チーム内での発言も増えた」とプラスに捉えた。
3連覇を目指した昨季は惜しくも準優勝。中田魂が注入された代表選手も多く在籍するだけに、2季ぶりの優勝で来年5月のリオ五輪最終予選に弾みをつける。